このレビューはネタバレを含みます
これは……。
裏社会ものとか警察とかいろいろあるけどこれはとにかくジャソンとチョン、ふたりのための話だ……。
いろいろ話はあるんだけど、とにかくこのふたりの関係を見せたいがために全部作られてると思った……。
悪人だし、悪いこともいっぱいしてるし、到底いい人間じゃないんだけど、それでもジャソンにとってチョンは兄貴で、チョンもジャソンをブラザーだと思ってた……。
悪いことはいっぱいしたけど、ジャソンにとってはチョンといた時間が結局楽しかった……。
こういう悪人がどうにもならない結末を迎えつつも、その人間との友情なんかを感じちゃうのに刺さる人にはめっちゃ刺さりそう（刺さった）。神様ドォルズとか好きな人はこれも好きだと思う。
病室のシーンとかこれを描きたいためにこの映画作ったんじゃないかと思ったし、話の中でずっと高ストレスにさらされてて陰気な顔しかしてなかったジャソンが最後の最後の過去の映像でチョンと一緒に悪さしてる時にめっちゃ良い顔で笑うのも、ジャソンの青春があそこにあったって感じがする。本当にこのふたりのためだけの映画だった。
腕時計のシーンとかなんかもう湿っぽすぎた。
物悲しい気分になるけど、こういうのに弱い人は好きになると思う。
好きなタイプの話だ……。
