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昼顔のRiiのレビュー・感想・評価

昼顔(1967年製作の映画)
4.3
イヴ・サンローラン展、観てきました。
国立新美術館。
美術館も、展示も、想像以上にめちゃくちゃ良くて。
この展示を観るまで、イヴ・サンローランが映画や舞台、それらの服装をアレンジ、監修までもしていたことを全く知りませんでした。そこで展示されていた1つが、この『昼顔』の衣装。最後の白襟の黒いワンピース。

普段なら手に取ることのないであろう映画も、こうやって美術館の展示をきっかけに観てみたいと思えたり、映画の中の女性のファッションに注目して映画を観てみたり、そういう視野が広がる瞬間がワクワクする。


この作品自体はテーマがもう、今までにない設定でびっくりした。特に序盤のシーンでは、今日はとんでもない作品を選んでしまった…?!ってなったけれど、意外と、全然そうでもなくて。所謂ラブシーンと言われるであろうところも、直接的な演出が全くなく、リアルと妄想・夢を行き来する。全体的に、観ている人の想像力に委ねられる感覚。でも、やっぱりテーマがテーマだから後半はハラハラした。


ファッションはやっぱりモード。
カッコよかったです。
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