やなじゅん

湿地のやなじゅんのネタバレレビュー・内容・結末

湿地(2006年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

タイトルから連想されるように陰湿で華美とはかけ離れた内容の北欧ミステリー。
原作小説が「このミステリーがすごい!」に選出されているだけのことはあり、濃密で奥深いストーリーが堪能できた。ただ時系列の飛び具合が観ていて分かりづらく、複雑な物語を余計にややこしくしている点はいただけない。遺伝性疾患を絡めた事件の真相が明かされてからは、犯人の心情を慮ると胸に迫るものがある。最期の台詞がただひたすらに切なくて良かった。時折見せる建物内の切り取り方が独特に感じ、カメラワークが印象に残った。
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