さあや

リアリティのダンスのさあやのレビュー・感想・評価

リアリティのダンス(2013年製作の映画)
3.0
クセがすんごい、もちろんいい意味で。

ファンタジーと現実の際どい部分、皮肉だとか風刺だとかが見事に混ざりあっている。
ありえない描写の連続で全く頭がついていかないけど、幼少期に起こった出来事や感じた怖さや苦しさとかって想像以上にダイレクトだしものすごい大きさだし、こういう表現の仕方があるのかあと感心した。

本当に芸術的センスがすごいなホドロフスキー...
アイスクリーム食べる?僕が汚くないなら、ってとことお母さんと2人で真っ黒になって踊るのよかったなあ

ぼかし入れてまで見せたいのは分かるけどさすがに痛々しすぎるよ無理だよ〜となります

お母さんが終始歌ってるのもなかなかの衝撃だけど後半何にも違和感を感じなくなってくるの面白い。ホドロフスキーのお母さんはオペラ歌手を目指していたけど叶わなかったから劇中でお母さんに歌わせたらしい、グッときた。

とても詩的で、観終わった後しばらく余韻が残る不思議な映画。
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