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セブン・サイコパスのEDDIEのレビュー・感想・評価

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)
4.1
マーティン・マクドナー監督“スリー・ビルボード”の原点⁉︎
脚本家が7人のサイコパスを題材に執筆を始めるがアイデアが湧かない。「イカれた奴募集」って広告出してみよーってことで集まる奴らが狂気の沙汰。やっぱりお前もかー!な瞬間がたまりませんでした。

〈感想〉
もうキャスト見ただけで絶対面白いだろって思いました。
マーティン・マクドナーは言わずと知れた『スリー・ビルボード』の監督です。
同作には本作にも出演するサム・ロックウェルやウディ・ハレルソンが名を連ね、マクドナー監督の初長編監督作品『ヒットマンズ・レクイエム』でも主演としてゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞したコリン・ファレルがこれまた主役。
マクドナー監督は次回作『イニシェリン島の精霊』でもコリン・ファレルや過去作でも起用したブレンダン・グリーソンらが出演するなど、縁を大事にする監督なんだなという印象を持ちました。

映画自体はタイトルの通り、7人のサイコパスが登場します。
ちなみに本作に出てくるのが本当のサイコパス。
特に邦画なんかでサイコパスと説明されがちで実は過去にこんなことがあってみたいな後天的にサイコ野郎になったのはソシオパスといいますね。
まぁソシオパスって言いづらいし一般化しづらいんですけどね。

で、誰がサイコパスなのかってのはキャストから想像してもらえたらと思うんです。だって1人目から順にサイコパスが紹介されていくんですが、7人目が紹介された時笑いましたもん。その楽しみは奪いたくありません。

本作で大きく事が動くのは、脚本家のマーティがなかなかアイデアが浮かばないって言った後に、友人のビリーが勝手に「イカれた奴募集」って広告出しちゃうところから。
もうこのアイデア自体面白いんですが、この広告をきっかけに物語が大きく動くのは『スリー・ビルボード』も同様ですね。
まぁ作りは完全にコメディなので、是非とも気楽な気持ちで観ていただければと思います。

〈キャスト〉
マーティ・ファラナン(コリン・ファレル)
ビリー・ビックル(サム・ロックウェル)
チャーリー“チャールズ”・コステロ(ウディ・ハレルソン)
ハンス・キェシロフスキ(クリストファー・ウォーケン)
ザカライア・リグビー(トム・ウェイツ)
カーヤ(アビー・コーニッシュ)
アンジェラ(オルガ・キュリレンコ)
パウロ(ジェリコ・イヴァネク)
マイラ・キェシロフスキ(リンダ・ブライト・クレイ)
ティック・クアン・ドック(ロング・グエン)
クエーカー(ハリー・ディーン・スタントン)

※2022年自宅鑑賞170本目
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