スリービルボードも同じような雰囲気があったけどマーティンマクドナー監督の今作品もアンバランスに重心が定まらないままグラグラと突き進み、予定調和をことごとくぶっ壊し続ける展開に酔いながらもその世界観が何故か段々と心地よくなってくる不思議な感覚の映画でした
そんなケミカルっぽい雰囲気がテリーギリアム風だけど、もう少しメインストリーム感があってイニャリトゥ的。でもなんとなくもっさりしてるところとかはトニースコットを思い出す
居心地の悪さの中だからこそ異様に輝く美しい瞬間みたいなシーンを、絶妙に外れたポイントで見せてくる、といったように支離滅裂なんだけど魅力的な映画でした
