こばまさ

男たちの挽歌 IIのこばまさのレビュー・感想・評価

男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)
4.5
1に続いて問答無用の傑作。
凄すぎて、ツッコむ事を諦める名作。
何度観てもやり過ぎ。
だからこのシリーズが大好き。


マークは死んだ。
ホーは捕まり、キットは刑事として、ひと回り逞しく成長していた。

服役中のホーに、警察は潜入捜査を依頼。
最初は拒んでいたホーだが、この捜査にキットも絡んでいる事が分かり、ホーも引き受ける。

ホーが昔お世話になった元ボス、ルンが初登場。
ルンは10年以上前にマフィアから足を洗い、今は造船所の社長。
しかし、ここでルンがハメられる。
部下のコーがマフィアと手を組み、ルンを陥れ、殺人の罪を着せる。
行き場の無くなったルンを、ホーがニューヨークへ高飛びさせる。

潜入捜査を続けていたキットだが、マフィア達に警察だと疑われてしまう。
キットを消そうとしたコーは、あろう事かホーにキットを撃つように命令。
ホーは急所を外して一発撃つ。
ここで、このシリーズの名言が生まれる。
キットがホーにこう囁く。

『もう一発だ、信じてもらえないぞ』

ホーはキットの体にもう一発弾を放ち、コー達マフィアの信頼を得る。
全男たちの挽歌ファンが泣いた。


そしてみなさん、お待たせしました。
ここからが本番です。
マークの双子の弟、ケンの大登場。
てか、マークです。
チョウ・ユンファです。
でもケンなんです。
本人がケンって言ってるんだからケンなんだ。

ニューヨークに飛んだルン。
旧友を訪ね、かくまってもらうが、裏切ったコーの魔の手がすぐに伸び、旧友は殺される。
頭がおかしくなったルン。
精神が崩壊し、廃人となる。

ここで、ケンがルンを助ける。
記憶を失い廃人と化したルンだが、ケンの努力の甲斐が実り、復活、覚醒。
そして、ケンとルンは香港へ舞い戻る。

香港へ戻ったケンとルンは、ホーと再開。
キットも合流し、遂に役者が揃う。
ルンの濡れ衣を晴らす為、コーのしっぽを掴もうと全員で捜査。
キットが証拠を掴むが、そこでマフィアのヒットマンに撃たれてしまう。

キットの奥さんは妊娠中で、ちょうど出産の時を迎えていた。
もう命が長くないと悟ったキットは、血だらけの中公衆電話で病院へ電話をかける。
生まれたのは女の子、目はキットに似ているらしいと。
笑顔のまま、キットは息を引き取る。
全男たちの挽歌ファンが泣いた。


いよいよ物語は最終章。
男たちは、コーのアジトへと乗り込む。
ケンがマークのコートに袖を通す。
男たちの挽歌2の目玉は、間違いなくこのラスト15分に凝縮されてます。
ワタシが知る中で、ここまでど迫力なアクションシーンを他に見た事がない。

爆破爆破爆破爆破爆破爆破。
絶対怪我人出てます。
チョウ・ユンファも笑っちゃう火薬量。

ラスト、あのキットを殺したヒットマンとケンが対峙する。
このヒットマンは、本当に強い奴と撃ち合いたいだけなんだ。
セリフが一切ない静寂の中、ケンを殺せたはずなのに、生死より勝敗にこだわったヒットマン。
間違いなく、このシリーズの名シーンだ。


最後は3人ボロボロになりながら、敵を全滅させ、優雅にソファに座る。
かっこ良すぎてツッコめない。

後1作なので、このまま続編鑑賞します!
こばまさ

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