てるる

クリント・イーストウッドの真実のてるるのレビュー・感想・評価

3.5
「なぜこの歳になっても働き続けるのか?それは語る価値のある物語が常にあって興味をひかれるからだ」

こんな歳の取り方をしたいと思わせてくれる偉人の一人クリント・イーストウッド御歳86の言葉が粋すぎる。

インビクタスの撮影風景から始まる本作、ナレーションは盟友モーガン・フリーマン。イーストウッドの真実なんて、こんな短い尺では語りきれないだろうけど、彼の映画に対する思いや隠れたテーマ、プライベートが垣間見れるだけでも観て良かった。

古い作品は観てないものも多いけど、大好きな「ミリオンダラーベイビー」「パーフェクトワールド」「硫黄島からの手紙」「グラントリノ」などについても語ってくれるのが嬉しい。

歳を取るにつれて撮る映画も円熟味を増す巨匠。
いつまでも元気でいてほしいけど人間である限りいつか伏せる日が来る。
でも冒頭の言葉に続く

「観たいと思ってくれる人がいる限り続けるよ」

と語るイーストウッドを信じて、映画を撮り続けてくれる限りあなたの作品を観続けます。
てるる

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