史上初の黒人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの苦悩と葛藤と忍耐を描いた伝記的スポーツヒューマンドラマ。
チャドウィック・ボーズマンが主演、ハリソン・フォードやクリストファー・メローニらが共演、ニコール・ベハーリーがヒロインを演じる。
第二次世界大戦終戦直後、アメリカでは人種差別が強く、プロ野球でも黒人選手が白人選手と一緒にはプレイできなかった。
黒人野球チームで活躍していた若手のジャッキー・ロビンソン（チャドウィック・ボーズマン）は、選手としては優秀であったが、短気な性格。
1947年、ブルックリン・ドジャースのジェネラル・マネージャーのブランチ・リッキー（ハリソン・フォード）は彼に目を付け、当時は黒人が全くいなかった白人チームに迎え入れる。二人は周囲からの猛反感をうけ、ロビンソンは自尊心を傷つけられながらも耐えて成績を出していく。当初は大きな溝があった白人のチームメイト達も次第に彼を受け入れるようになり、リーグ戦を勝ち進んでいく....
ただでさえプレッシャーがかかるバッターボックで野次や罵声を浴びて自尊心をズタズタにされながらも忍耐のバットを振るロビンソン。
もともと短気な性格の彼が懸命に戦うのは自分自身の自制心。
リッキーの「”やり返さない勇気”を持つ選手になるのだ」の一言が重いです。
ロビンソンはもとよりリッキーも素晴らしい。
恥ずかしながら背番号42の意味を初めて知りました。
野球が好きな人はもちろんのこと、興味のない人にも観てもらいたい佳作です。
”背番号42は 唯一の全球団 永久欠番である”
2023.4 NHK BSP で鑑賞（字幕：松浦美奈）
