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ゲキ×シネ「シレンとラギ」のtakのレビュー・感想・評価

3.9
Tジョイがやってる舞台劇を映画館で観るゲキ×シネ。興味はあったけど、舞台劇って常に誰か叫んでるイメージがあって馴染めず、ついつい敬遠していた。ゲキ×シネも料金は普通の映画よりやや高いもんね。幸運なことに「シレンとラギ」試写会に当選!これは、日頃の目線を変えるいい機会だ。しかも主演は藤原竜也と永作博美だし!もちろん永作ちゃんがお目当て。

「ゲキ×シネ」観るのは初めて。舞台の生々しさと緊張感。後付けの特殊効果がもっとあって過剰に演出されているのかと想像していたが、ほぼそんなことはない。とにかく役者さんたちの迫力に圧倒された。こんな表情して演じてるんだ、こんな細かい演出してるんだ、とクローズアップで迫ることができる。いい映像体験させてもらいました。

対立する二つの国がある時代。敵国の指導者を暗殺すべく、凄腕の女性の刺客シレンと、彼女を慕う若き武士ラギが付遣わされることになった。シレンは以前に敵国に忍び込み暗殺を実行したが、その死んだはずの指導者が復活していた。動揺するシレン、それを守ろうとするラギ。さらに二人は衝撃の事実を突きつけられる。戦の行方は?二人の運命は?

永作博美は大熱演。激しい殺陣もあるし、叫んでる場面も多いし、女性として苦悩する難しい役どころを見事に演じている。何より感激したのは古田新太の凄み。笑いのツボも心得て、観客をうまくノセてくれる。とにかくひきこまれる3時間でございました。テレビじゃこの感激は伝わらないよ。料金は高めだけど、変な3D映画観るくらいなら、ゲキ×シネの3時間は有意義なものになるぞ。
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