鰹よろし

ゴースト・エージェント/R.I.P.D.の鰹よろしのレビュー・感想・評価

2.6
 ボストンの天才刑事ニックはとある秘密と愛する妻を現世に残し、相棒に撃ち殺されてしまうのだが、天へと召される道中スカウトに合い、神の審判を逃れようと現世にしがみつく悪霊たちを取り締まるゴースト・エージェントR.I.P.D.で働くことになるのだった...

 悪霊退治版の「メン・イン・ブラック」に他ならず、導入からほぼほぼそのまんま。ただ現世にしがみつく霊が基本悪霊なので、アチラと違い日常のどこかで共存しているかもしれない浪漫みたいなものが皆無なのはちょっと寂しいところ。

 エージェントたちが日常に溶け込んでいる姿をもっと観てみたかったり・・・

 日々世代交代が行われており大体100年くらいで全ての人間が置き換わる現世(歴史)における一時的な流行を、先人たちが生きたまま(まぁ死んでるんだけど)日々新人たちが追加されていくR.I.P.D.という組織を通して、ワチャワチャイジリ倒していく様はニヤけるし、

 ジェネレーションギャップなり追い付いていないアップデートなり、時代遅れいやむしろ先進的な巡りに廻りで魅せることで、この作品自体がパロディ故に成立する、本家ありき且つ本家へと還ることも織り込み済みな意図的な二番煎じであるとして開き直っているあるいは自虐している様は潔さを感じて好感。

 ただ、そこまで面白いかと言われればそうでもない。


「MIB」シリーズ...「ゴースト ニューヨークの幻」(1990)...「アベンジャーズ」(2012)...「セルフレス 覚醒した記憶」(2015)...「クリミナル 2人記憶を持つ男」(2016)...「スーパーナチュラル」...
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