このレビューはネタバレを含みます
オールタイムベスト。
とは言え見返せない。あのラストを思い返すたびに見事なカットと配置があったことが思い出される。
反復が崩れていくその行動にムラが出る。言葉にはしていないひたすら写されているだけである。感情の起伏を感じ得るということは奇妙なことであり、言語化し得なくても理解してしまう。
行動の役割という部分から見れば家事と言われる透明化された労働の告発とも思える。
積み重ねられていく時間が長くも短くも感じ得るのは、クリスチャンメッツとかの話を想起させる。
あの最後の目にどこまでも吸い込まれた。
そしてエンドクレジットの不穏な壁紙?なのかムラのある色。
アケルマンのフィックスはタブローに近いとも思うし、初期から変わらない