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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマンのAPlaceInTheSunのレビュー・感想・評価

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映画館で観たかったけどスケジュールが合わなかった。スターチャンネルEXに来たのでこの作品のためだけに加入した。

少し前に観た「ケイコ 目を澄ませて」がストイックな作りだったけど、いやいやこの作品のストイックさたるや。この内容で3時間とか凄い。
第二次世界大戦後のベルギー、ブリュッセルの未亡人(敢えてこの言葉を使う)。未亡人の女性と大学生の男子、二人暮らし。
ワンシーンワンカット、固定カメラでただただ主婦の様子をそのまま写すのみ。几帳面に一日、やるべき事を予定どおりこなす未亡人の主婦。静かに僅かずつ内から崩壊していくのは何ゆえか。そしてラスト…。

本筋とはズレているのかもしれないが、会話の少ないこの母子の妙な雰囲気に感じ入るものがあった。口数は少ないクセに偶に話すと友達のセックスの話しをする息子。挙げ句には亡くなった父親と目の前の母親のセックスを、幼少時に邪魔をしたなんて言ってみたり。
主人公が生活費を稼ぐ為に売春を
している事をどこか直感で感づいてるのではないか。
そんな事を考えていた。
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