やっち

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマンのやっちのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

シャンタル・アケルマン監督

・3時間22分間、ひたすらベルギー中流家庭の女の日常を定点カメラで追う
ロングカットから徐々に考えさせられるようになってくる
数時間後にはきっと忘れているような動作を執拗に見せられることで、自分の風景と同期し、正直怖さを覚えてしまった
最後、殺したりしたらやだなーとか思ってたらまさか
好みとしては殺しではない方が余韻を感じたかなと
25歳でこれ作ってるのやばすぎる
・生活音、雑踏音へのこだわり
すごく好き
・長回しの所、どこまで演技指導してるのかまじ気になる
・ジャガイモを剥くシーン、
忘れらないシーンになった
あそこに彼女の内面の怒りみたいなものが表れている
・子供と飯食ってるあの間とかリアルすぎてしんどくなった
・呼び鈴が鳴って、すぐ出ない所とかは
彼女なりの抵抗、反抗みたいな感情に起因してるのかなと思った
・接近する会話としては息子との寝る前のシーンのみだった
・劇伴はほぼなしでラジオのところくらい
・変わっていく様子を描くのってすごく難しいと思うんだけど、それを動の演出ではなく、静で描いてるのが秀逸
自分の丁寧な暮らしだったり、そういう真面目さが息子の態度だったり、売春だったりで張り詰めてた糸が崩れていったんだろうな

とんでもない映画を観てしまったなというのが感想です
やっち

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