あみ

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマンのあみのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ずっと見たかったやつ、アマプラのスターチャンネル安かったタイミングでようやく〜

長い映画反対委員会会長なのれるレベルで長すぎ映画苦手だけど、これはどの映画よりも長さに意味があった
長回しで彼女の完璧なルーティーンを見せられてるから、大きな事件を描かなくても彼女に何かあったことがわかるんだな
一日目だけ見ると特別不幸には見えないんだけど、通して見るとなんで彼女はこんな抑圧された生活を送っているんだろうという気持ちになるし、何がきっかけで爆発したんだろう…

家は広いし家具は立派だけど日当たりめちゃくちゃ悪くてなんかそれも悲しかった
あとあのソファベッドすごい

途中やかんか何かに撮影クルーが映り込んでるとこあって、ああ昔の映画なんだって初めて感じてたまらない気持ちになった

追記)
2日目に初めてオーガズムに達したというのを監督が言ってるのを見てなるほどと腑に落ちた
時間を忘れ、客を送り出す時に電気をつけ忘れ、なんとなく恍惚とした表情をしたように見えたので
3日目に初めてこちら側に行為が見せられるわけだけど、その時も感じてしまっているけどそんな自分に嫌悪感を抱いているような表情をしているんだよね…
彼女にとって、別にセックスは好きなことでも良いものでもなくて(むしろ息子と同じように嫌悪感すらあったのかも)、だからこそ日々のルーティーンに仕事として組み込めていたんじゃないかな
なのに快感を覚えてしまった自分自身への怒りというか、性に引きずり込まれてしまう、男側になってしまう感覚?上手く言葉にできないけど…
抑圧した日々へのフラストレーションを上手くこなしていた自分すらも信じられなくなる感覚というか
案の定ルーティーンは崩れ、何もかも上手くいかなくなっていく
殺したからといって何も解決しないし、辛すぎる…
あみ

あみ