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国家誘拐/レンディションのshigatakeshiのレビュー・感想・評価

国家誘拐/レンディション(2007年製作の映画)
3.5
アメリカが、テロの容疑者を外国に法的根拠なしに拘束し拉致監禁している事実を描いた作品。容疑者から情報を得るために、実際に手を動かして拷問するのは、地元警察、グローバル化の文脈で表現するならまさに、拷問のアウトソース。

こんなことが行われているという事実を伝えるストーリーに選んだのは負の連鎖というかほぼ輪廻。死はテロリストに訪れ、生は自国民に訪れると見せたのは、アメリカ制作映画の宿命としても、世の中回り回ってと、自らの行いを戒める思いが込められているのは感じられる。派手ではないけど、きわどい内容を、がんばって公開まで導きましたと感心する作品。
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