このレビューはネタバレを含みます
まず草彅剛が出ていることに驚いた。
人物をちょうどいい距離感で映す画の良さに説明のない話運びも好み。
別に霊が映るわけでも怖い話をしてるわけでもないのにカメラの長回しに妙な緊張感が生まれていて鏡や扉の向こうが気になって仕方がない。
そして撮影が上手いからこそ、カメラが不自然な視点に切り替わるだけで恐怖演出が成立してる。
なんの攻撃も発言もしないが存在はしつこく示してくる霊のウザさや不気味さが新鮮だった。
殴ったり燃やしたりするキレ方もおもろい。
録音テープに入った声を聞いて体調崩した人どうなったんだろう。
霊にしろ夢にしろ不確かなモノに振り回されて破滅する人間ドラマでもあって、人間を際立たせるための幽霊みたいな描き方だったのは少し期待ハズレかも。
