冒頭の入国審査所のシーン、「ゴッドファーザー・Part2」ヴィトー・コルレオーネ少年が初めてアメリカの土を踏む場面を彷彿とさせました。
希望と挫折、故郷への思いと逆に断ち切ろうとする感情。自由の国アメリカに渡ってきた移民たちが皆 味わう気持ち。
そんな移民の問題とキリスト教への信仰心、女性蔑視などが愛のもつれとともに描かれていて、暗い雰囲気が終始続きます。
ホアキン・フェニックスが出ていたので見ようと思ったのですが、あらすじ通り ゲス野郎の役。
それも大いに良かろう。見事に演じていました。
コティヤールさんは、身を落としながらも 妹を思う気持ちで一縷の望みをつなげていきました。
ただ、告白というほどのものではなかった。
最後は 二人のこれからの幸せを願うばかりでした。