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フォース・ダウン 敵地脱出のmhのレビュー・感想・評価

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オランダの真面目な戦争小説を真面目に映画化したもの。B級戦争映画にしかみえないジャケと邦題だけど彩プロなのでしかたない。見つけて買い付けてきた彩プロにむしろ感謝するところ。
少年と大人の端境期にいる主人公は、ドイツ兵にペコペコ頭下げてる父親に反抗心を持っている。
墜落した飛行機のパイロットの世話をすることになり、レジスタンスやってるベンに脱出の手配を頼もうとしたが思いとどまる。
街にはNSB(オランダ国家社会主義運動)のメンバーと思しき連中もいて、見知った顔でも気が抜けない。おまけに姉ちゃんはイギリス軍パイロットに夢中にというなか、なんとか、彼を逃がそうと四苦八苦する。
なんでドイツ兵の死体を隠す必要があったのかという部分に説明がないんだけど、これはドイツ兵ひとりにたいして十人の処刑が求められるという、戦争ものでよく見るあれを防止するため。
そして、NSBについても説明がなかった。ただ、わかんなくてもなんとか想像で補えるようにはなってる。
ツイストがふたつあって、NSBのメンバーが実はレジスタンスだったのはググらないとわからない。(ユダヤ人を匿っているため、隠れ蓑として、親独だったとのこと)
最初から最後までずっと面白い優良な映画で、オランダでは大ヒットしているのも納得でした。
このジャケと邦題からは想像もつかないけど、めちゃ面白かったっすよ。まじで。
mh

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