仏大統領官邸“エリゼ宮”で大統領の専属料理人を務めた女性オルタンス。旧態依然とした厨房に風穴を開けようと奮闘した彼女の、挫折と再出発の物語。
オルタンスと見習いパティシエとの年齢差をものともしない、和気藹々としたやり取りが楽しい。彼女との交流から垣間見える、ミッテラン大統領の人となりも見所なんでしょう。しかし彼の任期中、就学前だった私には名前を聞いたことあるかな程度の知識しかなく、感慨もなし…。ノンフィクション故か決別シーンも意外なほど薄味だけど、現実の別れって案外あっけないものですしね。
美しく盛り付けられたフランス料理の数々はとってもとっても美味しそう!素朴な家庭料理と言えども工夫が凝らされているんだなあ。