ちぃ

キャプテン・フィリップスのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

★3.8 2009年。アメリカに住むフィリップスは、貨物船でオマーンからケニアに援助物資を運ぶ為、船長としてその任に付く。
しかし航海の途中、船は海賊に襲われ、フィリップスは人質として連行される。
彼が救出されるまでの出来事を描き出す。
大きな貨物船が、一艘の漁船に襲われる。そこの攻防も見ものである。
そして海賊となってフィリップスを襲った彼らは、漁師として働いていたがアメリカなどの大国が魚を大量に捕り、漁師として生計が立たないから海賊をしているという。
そんな彼らも海賊の中で階級が決まっており、トップの者の言うことは絶対で、海賊として成果を上げないと痛めつけられる。生活をするために致し方ない、板挟み…。

もちろん常に命が危険にさらされるという極限の状態だから、恐ろしさもあっただろうが、フィリップスの最後の気持ちとはどんなだったろう。私的には幼い犯罪者にストックホルムシンドローム的な気持ちになってしまった。
犯人のうち、1人だけ命が助かった人物は、海賊で儲けた金でアメリカに行き車を買いたいと言っていたが、皮肉にも犯人として捕まり裁判、収監の為、アメリカの地を踏むこととなる。

それにしても、海賊に対する対策的なものはもっとどうにかならないのか。この映画を見ていると、海賊が入ってこないように船に鍵をかけ、全速前進で逃げ、放水をする。とても原始的で驚いた。
ちぃ

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