『ボーン・スプレマシー』ポール・グリーングラス監督作品。
ソマリアの海賊乗っ取り事件を描いた実在の物語。
劇場公開時以来、約9年ぶりに鑑賞しました。
ソマリアの貧困層達が一攫千金を狙って貨物船を襲おうという序盤のくだりがまずゾッとする。
今日の日雇い労働者を集まった人から選別する、あんな感じのやり方。
ほぼ捨て身なので小型ボートで巨大貨物船に強盗を仕掛けてくるんですよね。
トム・ハンクス演じるフィリップス船長は乗っ取られても船員を守る為に機転を効かすわけで。
ソマリア人達も必死だが船員達の頭脳戦も見もの。
作品はこの後のフィリップス船長が人質になる場面がメイン。
これは本当に生きた心地がしなかっただろうと思う。
見ていてもかなり緊張しましたし。
ラストの何とも言えない感情の出し方はリアリティありました。
フィリップス船長自体がスーパーヒーローばりに活躍するわけではなく、とにかく忍耐なお話でした。
そして貧困層のソマリア人達の事も思うと色々気持ちが複雑になります。