籠

誘拐の籠のレビュー・感想・評価

誘拐(1997年製作の映画)
3.7
「64」にて永瀬正敏が身代金を持って走っていたのでこの映画を思い出し久しぶりに見た。
西沢利明を始めとしていろいろな人が東京都内を3億円抱えて走っていたが永瀬正敏は渡哲也からのバトンで長時間ではなかった。
様々な定義を挙げながら120分以内に収めていて「野獣狩り」時とは違い撮影監督のドンとなった木村大作以下若き芦澤明子や川上皓市 前田米造等を借り出してマスコミカメラマンを演らせたようでオープニングの空撮から見応えはある。
これと「絆」があまりヒットせず東宝映画は今のスタイルになり大河原孝夫もオファーがなくなり都内ロケも制約が増え大きく変わるきっかけとなったようだ。
この時すでに脇を固める役者の顔は終わっており変な関西弁を話した酒井美紀は「Love Letter」での魅力をすべて台無しにしてしまった…
渡哲也はこの後「レディ・ジョーカー」で原作よりもこれに近いキャラクターとして再登場したが私の観たい渡哲也ではないのだ。
どちらにしても今と昔の永瀬正敏を見比べる機会はあったほうがいい。
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