籠

夜明けのすべての籠のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.1
近年3作連続して良作を発表した監督はごく僅かだが三宅唱は難なくクリアしていた!

自身に困難を抱える主役2人を長らく身内のロスを埋めることが出来ない上司2人が縁を繋げる日常がフィルムの質感の中で描かれている。すごい雨を含めた四季と夜の様々な魅力的なショットに溢れている。
主役2人によって繰り広げられる喜怒哀楽がストレートに伝わり自然に涙が出たり苦笑したり微笑ましかったりする2時間はいつまでもその余韻に浸っていたくなる。
この世にはもういない弟が重要な役割を果たしているのに誰が演じているのかすぐには分からない。エンドクレジットでどこに出ていたか分からない名前が1名。
この人が弟役だったとしたらそうかとなる。
光石研と斉藤陽一郎は私と同世代の映画監督を昨年この世から失っていた。そんなことを考える。
分からないといえば礒部さんは今回は同じ職業でマスクしていないからすぐ分かったが影山さんは何処に出ていたのか?
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