クリムゾンキング

コール・オブ・クトゥルーのクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

コール・オブ・クトゥルー(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラヴクラフトの「クトゥルフの呼び声」を、もし小説発表時に映画化されていたら、というテイで作られた無声映画。

時代設定から展開まで忠実に再現されており、映像化不可能なクリーチャーの造形をあえて全時代的な技術で演出して「不明瞭」に描写することで返って「それっぽく」見えるのはさすが。

小説媒体で「一体どういうことだってばよ?」なルルイエの造形もなかなか狂っているようで美しいようで、とてもいい。

最後のクトゥルフ登場のシーンも不明瞭さが手伝ってより不気味に映っており、ラヴクラフトものの中でも完成度が高いと言われる理由がよくわかる。