takanoひねもすのたり

NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲームのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.3
ネオンカラーとEDM。

ヴィーは友達シドニーとちょっとした諍いから、ヤケになって"ナーヴ"というゲームに参加。ルールは視聴者がお題を出す→制限時間内に達成→賞金獲得。達成できなかった場合はそれまでの賞金は没収。密告はNG。
最初のミッションで出会ったイアンと成り行きでチームを組み次のミッションクリアを目指すヴィーだったが…という感じ。

テンポ良く、中盤までの展開がスピーディーで無理が無いのですいすい観れてしまいました。
後半はスポットがハッカー対決にいっちゃってるので、ヴィーの仕掛けのインパクトがやや弱くなってしまったのが惜しいかも。

ネット世界の怖いところを分かりやすく見せてくるティーン向けのスリラー作品。
有名なところで自殺ゲーム、ブルーホエール事件があります。
こういったネットの闇をポップにおしゃれな映像表現で見せて、実はこんなに怖いんだよって知ってもらうための教材的作品かな。
ナーヴという匿名性、SNS、承認欲求を満たされていく感じ、プレイヤーを支配する感覚がネオンカラーの色彩豊かに説明されてゆく。

視聴者でも楽しいし、プレイヤーなら賞金も出る!ずるずるとハマる穴。心理的にもうまいとこついてきてますよね。

デパートからの脱出ミッションにはちょっと笑いました。パンダパンツがキュート。

その次に目隠しでNYのストリートをバイクでブッ飛ばすという、下手すりゃ大事故なミッションがくる訳です。難易度が上がる。
基本的に視聴者は無責任だし、やる方は命懸けの場合もあり、リスクが高いのはむろんプレイヤー。リスクへの恐怖を鈍らせるのが賞金と視聴者の存在です。
段々とチャレンジ失敗映像が出てきます、割とリアルに痛そうだなと思ったのは、駅のホームに激突したひとですね…笑

密告はNGと警告されたのに、ゲームの危険性を警察に訴えるヴィー。はい、裏切り者です。
彼女に制裁を!
更に加熱するナーヴのユーザー。

オチは大分ラッキー成分が加算されてます。
でもこのくらい分かりやすくしないと伝わってほしいところに意図が伝わらないのかも知れないんだろうなあ。

ヴィーの場合は運が良かった。
ネットおたくの友達がいて、人脈もある。
彼女のために動いてくれるリアルな友人達。
やっぱり大事だよね、友達ってというところに落ち着く。

でもねぇ、ヴィーとイアンって、吊橋効果じゃないのかなあーと思ったりする訳ですよ。
ギーグな彼の方が余程カッコいいと思うんですが 笑