モモモ

劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれのモモモのレビュー・感想・評価

4.3
THE FINALを観に行きたいが世の状況が状況で中々都合が合わず。
Netflixに本作があったので公開以来の再鑑賞。
原作本を買い揃えていたのは「NARUTO」「BLEACH」だがアニメとして思い入れが深いのはやはり「銀魂」だ。
「鋼の錬金術師」の最初のアニメ版と同じ様に「アニメ版としての正伝」をやり切ったのがこの「完結編」である。
まあ、原作者が制作に絡んでる時点で正伝たり得るとは思うが。
アニメ制作陣の「これを持って完結としても良い」という自負を感じる。
エンドロールである曲が流れた瞬間にブラウン管で銀魂を観ていた日々を思い出してしまう。
金魂編の様な物語運びをするのかと思えば「なんちゃって未来編」に逃げずに確かな「あり得る未来」としてキャラクター達のその後を描いている点が最高だ。
その後の原作での終盤の展開と被る様な「オールスター展開」「万屋としての共闘」ではあるのだが中盤での銀さんVS銀さんだったり終盤での銀さん&銀さんだったり今観ても尚色褪せない興奮がある。
お妙がヒロインポジションに収まっている構成や(時期的に当たり前だが)虚や将軍家が絡まない物語も初期の紅桜編や吉原炎上編の様な「長篇」を想起させてくれて良かった。
序盤では「やっぱり空知先生が書いた台詞じゃないと爆笑まではいかないな」なんて老害意見を抱いていたが5年後の面々が集結してきた辺りからは「流石長年のアニメスタッフだぜ!」と手のひらを返している僕がいましたね…。
ちょっと臭いけど熱くて泣ける満足度の高い傑作ジャンプ映画。
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