尿道流れ者

ペコロスの母に会いに行くの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)
2.0
認知症の母を介護するハゲ息子と孫、そして周りの人達の話。認知症になった母はすぐに物を忘れるようになり、突拍子もない行動をしたり、今のことはなおざりで過去のことを思い出すばかり。母の過去を通して、その人間性や人生が徐々に見えてくるところは凄く良かったし、それが息子や孫に思い出だったり不思議な体験として残っているところは感動的。孫も優しくて良い。

でも面白くなかった。感動的な話はもれなく泣いてしまう僕の常に決壊まじかの涙腺もこれには反応せずに終わった。

まず、竹中直人が邪魔で邪魔で。どの映画やドラマでもそうだが、竹中直人の僕面白いでしょ?感がうっとおしいしつまらない。うるさいし。
また、伏線となるエピソードが不自然に話の中に出てくるせいで、後々に出てくることが丸わかりで全く意味をなしてなかった。

ボケることも悪いことだけじゃないというメッセージも伝えたかったのかもしれないが、それをセリフで言ってしまうあたりもなんか浅くて、それを観ていて実感させられるような話作りにして欲しかった。このセリフは認知症の人を介護している人達の救いに本当になるのかな?

俳優の演技は凄く良かった。特に老人ホームの人々は迫真というか、マジ物にしか見えなかった。