昼寝したい

飛べ!ダコタの昼寝したいのレビュー・感想・評価

飛べ!ダコタ(2013年製作の映画)
3.0
実話に対しては星5であるのはまちがいないのだけど、最初から最後まで腑に落ちないのは主人公を筆頭に村の女性たちが初めて見るイギリス人にあまり恐れを感じてなさそうなところ。村長たちが「女は家から出るな」って言ったりするシーンはあったけど、若い女の子たちは「あのイギリス人が素敵」「私はあのイギリス人がいい」「私もイギリスに連れて行ってくれないかな」と盛り上がる。主人公にいたっては最初から何の恐れもなく1人で墜落した飛行機にズンズン突き進む。異国の人、それも半年前まで鬼畜米英と教わった相手に初対面で笑顔振りまく。実家の旅館にもニッコニコの笑顔で出迎える。村の人達が純粋でただ人助けをしたい一心だと表したいのかもしれない。でも、当時の日本を知らないのでなんとも言えないけど少なくとも主人公含め女の子たちは生まれてから半年前までずっと鬼畜米英と教えられただろうし、女性が捕まったらどんなひどいことをされるかというのも頭に叩き込まされてきたのではないかと思う。それなのに戦後半年であんなに変わるのかな。
イギリス人に対して最初は恐怖心がありながらも、なんとかして助けてやりたい一心で、またある人はイギリス人は鬼畜ではなく同じ人間だということを感じて少しずつ歩み寄るという描写にしたほうが自然なのではないか。
あと、村の人達がみんな揃いも揃って新しいゴム長靴を履いているのはどうなんだろう。自分は終戦後はとにかく物資が不足していると思っていたが空襲の被害を受けずゴム長靴という戦時必需品ではなさそうなものであればそんなもんなんだろうか。気になってしまった。
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