原題「Blancanieves（白雪姫）」
グリム童話（白雪姫）x スペイン文化（闘牛）× モノクロサイレントというユニークな作品。
天才闘牛士アントニオ・ビヤルタは身重の妻と母が見守る闘牛場でのクライマックスでミスし瀕死の重症を負う。
妻は難産で娘を産んだが直後に亡くなってしまう。
娘カルメンは祖母に育てられることになるが、何故か父とは会えず。
その祖母も亡くなり、大豪邸に暮らすエンカルナという女の元に預けられる。
エンカルナはアントニオを担当した看護婦で、車椅子生活となった彼の資産を目当てに再婚し、贅沢三昧な暮らしをしていたのだ。
部屋は地下室、髪も短く切られ、重労働をさせられるカルメン。
ペットの鶏が逃げ込んだため、絶対に上がるなと言われた2階に行くと、車椅子の父が窓際でうたた寝をしているのを発見する。。
この後、闘牛士の血を引くカルメンは「こびと闘牛士団」と出会い、「白雪姫と七人のこびと」的な展開へ。
エンカルナの極悪女っぷりが最後までムカつかせてくれますが（笑;）、ほぼスクウェア画角のサイレントというフォーマットで寓話的な世界を楽しめました。
スパニッシュな音楽もGood。
ゴヤ賞: 作品賞、脚本賞、撮影賞、音楽賞、主演女優賞ほか
サン・セバスティアン国際映画祭: 審査員特別賞、主演女優賞
