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キャバレー日記のuedashinjiのレビュー・感想・評価

キャバレー日記(1982年製作の映画)
3.5
主人公の鼻歌が、劇中何回かBGMとして流れるのだけれど、舞台となるピンサロでかかりっぱなしの軍歌とのコントラストもあって、そこで、さっと空気が入れかわる。たぶん、それは、彼らにも内面があるということの象徴なのだ。

あとは、伊藤克信も他のメンバーも、みな同じようにふらふらと生きはぐれていて、それをカメラが淡々と見ているという、ほぼそれだけの映画。しらじらとした昼の新宿など、いくつかのシーンには引きこまれる。

伊藤克信はかわいい。嬢たちの源氏名が楽しい。
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