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アナと雪の女王の0000のレビュー・感想・評価

アナと雪の女王(2013年製作の映画)
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やっぱ圧倒的。
今見ると後半意外と歌が少なくなって物足りないくらい前半が圧倒的。
「雪だるま作ろう」の歌が始まった瞬間号泣なので『カールじいさん』より冒頭爆泣き映画。

ディズニー映画で英語より日本語版のほうがいいと思ったことはほぼない(ファインディングドリーの八代亜紀くらいか)けどこれはかなり頑張ってる。
やっぱ歌にしても英語だとメロディの一音一音に単語の意味そのものが乗るので、日本語でそういうことは起きないので、歌のパワフルさが違う。英語わかんなくてもなんとなく字幕見ながらニュアンスはわかるし、「レリゴー」でも、あの「ありのままに」の日本語詞だとその全体でようやく意味を生んでるわけだけど英語だとlet とitとgoっていう一個一個に強く意味を持つ単語が一音一音に乗って発せられてるわけだからそりゃ強いってわけで。日本でミュージカル映画が育たなかった理由はそういうとこにもあるはずで。
あと例えば雪だるまの歌のDo you wanna build a snowmanって歌詞のところだとメロディの前半は助走で後半のsnowmanって部分でメロディが跳ねる感じになってて、この部分にsnowmanっていうノスタルジックで子供らしくて愛らしくて可愛らしい響きとニュアンスとイメージのある単語が乗ってることに意味がある、この位置だからいい、っていう俳句の世界みたいな感じがあるけど、これが日本語だと「雪だるま作ろう」になるのでそういうのが失われる。後半のせっかくメロディが跳ねる部分が「作ろう」という普通の動詞なので。しかしこの「ろう?」っていう(英語だとdon't you?的なニュアンスと言えるのか言えないのか)日本語独特の呼びかけの可愛らしい感じがメロディの跳ねに綺麗に乗っててこれはこれでいい、みたいなとこある。そういう、これはこれでいいとか思えるくらいなんか勢いのある前半の怒涛のハイテンション感がやっぱすごい。日本語自体のポテンシャルをも引っ張り上げてるかのような。

後半が本当に雑なのが逆にすごい。
王子のどんでん返しみたいな扱いも雑だし、隣国のおっさんとかの処理も雑だし、最後アナが凍っちゃうのとかも唐突だし。なのに気にならないくらい前半で観客を波に乗せてる感じがすごい。映画館で見て圧倒されたのを今でも思い出せる。
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