コマミー

アナと雪の女王のコマミーのレビュー・感想・評価

アナと雪の女王(2013年製作の映画)
4.0
【凍りついた心に光を】

※「2」のレビューの前に、前作を少し振り返ってみました。


公開当時は正直、イマイチそのヒットに僕は乗れなかった。だが、監督を観てみると、僕が好きなディズニー映画の一つである、「ターザン」の監督であることが、ブルーレイを買って調べたら分かったので、乗れる気がしてきたのだ。

「姉妹の物語」というのも、ディズニープリンセスの中では初めてかもしれない。しかもこれほど飛び級で、ヒットしたディズニープリンセス作品はたぶん「アラジン」や「美女と野獣」以来だと思う。
元になった童話は、"アンデルセン童話"という童話集の「雪の女王」が元となる。恋人の少年を雪の女王から救うために、少女が決死の覚悟で救いにいくという物語だ。物語は少し違うものの、アナ雪を観たかたなら分かると思うが、大方この童話が元になった事が分かる。

だがこのアナ雪じたいは、姉妹の物語ではあるのだが、"絆"の物語なのだ。
"エルサ"はご存知の通り、呪いか何かで"雪"を操る魔法を持っていたが、まだ"自分で制御出来ず"、特殊な手袋を装着し、幼少の頃は"外界を遠ざけてた"…。
妹である"アナ"の事も…。
大人になってから、エルサは女王となり、アナも補佐の役割のような存在となり、姉妹も近づけるようになる。だが、エルサの身に再び事件が起きる。

物語のざっとした説明はこれまでとし、作品の良さはやはり、声優の"歌唱力"や"歌の質"にあるだろう。登場人物の"心情"に合わせて、歌詞に凄い重みや響きを感じさせるのだ。
時に"闇"を覆い、時に"光"を照らす。
まるで、アナとエルサの"関係"のような曲とともに、物語が進んでいくのである。
そして歌唱力の影響もほんと大きい。日本語版で観たかたが多いので、日本語版で話すが、僕は"神田さん"の歌唱力にほんとに拍手を贈りたい気持ちだった。母譲りの歌唱力が、物語に[光]を照らしてゆくのである。

物語にも歌の中にも、"暗い気持ちに光を照らしてくれる要素"があり、観客を引き込んで行くのが、この作品の魅力であり、ヒットした最高の要素なのではないかと思った。

間違いなく、人々の心に光を照らしてくれた作品だったのではないかと、僕は思いました…。
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