ペーターの意地悪

夢と狂気の王国のペーターの意地悪のネタバレレビュー・内容・結末

夢と狂気の王国(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

内容そのものに大いに関心があって見たわけだけども、美しいカットの挿入や編集のうまさにハッとさせられることがあって良いドキュメンタリーだなと思った
1時間52分からの、家々を見下ろした宮崎が想像力豊かな語りをするシーンは感動的だった


以下メモ

朝11時ピッタリに来て夜9時ピッタリに帰る
日曜だけ休む 日曜は毎週川掃除で忙しい
「躁鬱がものすごく激しい」 睡眠導入剤を飲んでいる

毎日マッサージして体操してシャワーを浴びてゴミ拾いして戻ってきて飯を食う 三時間かもっとかかるかもしれない これが生活の基礎 そこで見てる範囲のもので世界の変化を観察している 物価がどうなるとか町がどうなるとか 肉眼だけ


「僕は持続力がないからダメなんですよね」

宮崎にとって部下は「下駄」でしかない 「人のエネルギーを自分のエネルギーに変えるのがうまい」 上手い人にはその分要求が高くなるだけで上手いから耐えられるというものでもない


ハイジは最高傑作 高畑は制約のある中で随分とたくさんのことを成功させた(宮崎) 高畑は性格破綻者(宮崎)

宮崎駿を見出したのも久石譲を見出したのも高畑 高畑さんがいなかったら少なくとも今のジブリはなかった(西村)

作っている途中とは変わって一人でも生きねばとなる方向にだんだんとなっていて良かった(風立ちぬをみた庵野)

徳間や氏家との付き合いを大切にして、ジブリ映画は日本テレビでしか放送しない
仕事をすれば本当に色んな人と出会うが、誰と一緒にするかで決定される、その「誰」を捕まえるかどうかでやりたいことができるかどうかが決まる(鈴木)
 
宮崎駿の才能に出会っていなければ今日の自分はない 同じことでいえば鈴木敏郎に出会ったことで色んな展開があったわけです 才能のない人とやってたらいい作品なんかできっこないです(高畑)

とりあえずはいっとこうと思って東映動画に入っていろんな人に出会ってずいぶんぼくはいろんなことを教えられたり自分の弱いところをたたかないといけないとかそういう目にあいながら鍛えられた 仕事で鍛えられたというよりそっちの方で随分鍛えられた 
パクさんは肝心な時に寝てて全然起きないとか、そのあと年を取ってからわがままになるまでは共同事業者で自分たちの仕事をやりたいという気持ちを強く持って仕事をしていた時期があった(宮崎)

「一人一人が、自分が幸せになることが生きる目的だ」というのが全く理解できない 戦後の民主主義ってそういうものだったのかな 鈴木さんはどうなんだろ 普段幸せだなアなんて思うことない そんなことを目的にしたら映画なんか作ってられない 映画作りなんて不幸になるに決まってる(宮崎)