暖

夢と狂気の王国の暖のレビュー・感想・評価

夢と狂気の王国(2013年製作の映画)
4.1
"夢と狂気のシガレッツ王国" なんてかましたくなるくらい宮崎駿も鈴木敏夫も(なんなら久石譲までも)ずっとスパスパたばこ吸っていた

ラスト30〜40分あたりにかけての数分間、風立ちぬの完成ラストスパート映像で、勝手にダラダラ目から涙が出た。
アニメって、凄い。
更に大きな枠で言えば、映画って、凄い.....凄いよ。
凡ゆる分野を合致させた総合芸術とはよく言うけれど、改めてさまざまな手によって織り成された彼らの人生そのものだなと。

そして宮崎監督って、ド変人。
天才なんだけど、言うこと基本マイナスなことばかりなのね。
世の中の、そして人々の、様々なあれこれを、良い意味で "諦めている" 人だなと感じた。
諦めた先にある光を見据えていて、そのか細く脆い光を必死に(必死にという感じは見せずに)たぐい寄せ、爪を立てながら掴み離さない。
うまく言語化出来ないけれどなんだかそんな印象。
子どもを愛する、優しいひと。

エヴァンゲリオンの、シンゴジラの、あの庵野さん、風立ちぬの主役の声。いいなー、ああいう風に庵野さんに決まったのも、いいなー

これは風立ちぬもう一度観らねば。生きねば。
暖