このレビューはネタバレを含みます
「きみに読む物語」の原作者で、パッケージもほとんど同じなので完全に甘々ラブストーリーかと思ってたら、意外にもミステリー要素が強くてびっくり。
ケイティとアレックスの恋が進んでいくほど、それぞれの夫・妻とどう決着をつけるのかが気になっていましたが、ラストは結構な衝撃を受けました。
アレックスは亡くなった妻の思い出から逃げようとしていたが、今は現実と向き合い、妻がどんなに素晴らしい女性だったかを子供たちに伝えようと考えている。父親の新しい恋人をなかなか素直に受け入れられず、「ママが恋しい」といった息子に、アレックスは「それでいいんだ」と…
アレックスの境遇を思うと本当に辛くて、誰に対してもとても誠実な対応をする彼を応援せずにはいられない。
最後の「To Her」の手紙はあまりにも切なくて泣けて泣けてしょーがなかった。