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沙耶のいる透視図のamokのレビュー・感想・評価

沙耶のいる透視図(1986年製作の映画)
3.6
今の俺に足りないのは刺激だ!
ということで観ました。


サブカル、アングラと言えばなんかカッコ良いけど、ビニ本作りに情熱? を捧げる? カメラマンと編集者。そこに巻き込まれる少女のお話。

デヴィッド・ボウイに見える、編集者・神崎(土屋昌巳)
吉高由里子に見える、少女・沙耶(高樹沙耶)
特に思い浮かばない、カメラマン・橋口(名高達郎)
の三角関係はかなり刺激的( ー`дー´)

3人の関係外のところでも刺激がヤバい!
ビニ本の撮影現場に、俺に足りない刺激が!!
俺のキャパが前半で既に溢れそうに…

そこまでやっていいんですか?
って、とこまで踏み込んだ素晴らしい? エロス。

そして、話が進むにつれエスカレートする刺激。

真っ赤に焼けただれたケロイドのペニスやら近親相姦やら不感症やら視姦やら、しまいには床でうごめく○イブまで。
いや、そこまでの刺激はいらないです…
すみません…


…時代を感じさせるダサいノリツッコミや、大袈裟すぎるBGM。
ビー玉の中に自分がいると真面目に語る、厨二すぎるデヴィッド神崎のヤバさに、クスッと笑えるとこも多いのだけれど、重く暗い。

バカな俺には、うまく説明できないけれど、とても文学的な作品だったのではないかと思います。

それは単に学生時代、山田詠美・村上春樹・村上龍・村山由佳などの小説を読み漁り、エロス=純文学という勘違いをしているからなのかもしれないけれど……
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