ハル

父の秘密のハルのレビュー・感想・評価

父の秘密(2012年製作の映画)
5.0
途中で観るのをやめようか真剣に考えるほど父と娘の生々しい孤独が被さってきた。
父と娘が耐えながら探りながら生き抜こうとする。
父と娘が異常に仲良しに見えるのは錯覚ではなく、しかし、お互いに踏みこませない盾を作り、移った街で失った光を捉えようとしている。
それ自体が秘密であり、その本質を分かち合えることができたのが終盤のシーンなのかもしれない。
振る舞いや、台詞、そこからかけ離れた心理を突きつけられれば、耐え難き世界に触れることになる。
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