物語は数百年以上生きている美しいバンパイアのカップル、アダムとイヴ。ひっそりとした逢瀬を楽しむ二人だが、そこへお騒がせな妹エヴァが現れて……という話。
時代に適合しようと努力する礼儀正しいバンパイアという設定は面白いし、退廃的な雰囲気は吸血鬼モノにピッタリ。
音楽やアンティーク、文学、映画等々の小ネタらが古めかしい部屋に溶け込んでいて、作家や音楽家、歴史などの引用が山のように出てくるけれど、それらが全くわからなくても雰囲気で楽しむことができるスタイリッシュな作品に仕上がっています。
どちらかと言うと雰囲気重視のようにも思えるから、ストーリーを楽しみたい人には退屈に感じるかも。私もジム・ジャームッシュ作品は全部観ておきたい派ですが満足したとは言えないかなー。
ティルダ・スウィントンの魅力は全開でした。本当に素敵な女優ですね。
それと“何でも屋（？）”の彼が『スタートレック・ビヨンド』でチェコフ役を演じたアントン・イェルチンだったのですね。若くしてお亡くなりになり本当に残念です。
