栗林55

青天の霹靂の栗林55のレビュー・感想・評価

青天の霹靂(2013年製作の映画)
4.5
これが監督・劇団ひとりの衝撃のデビュー作。時空を超えた家族愛溢れる感動作品です😭
「お前、何言ってんだ…話違うじゃねえか‼︎」


どうしようも無い旦那としっかりした妻。どん底からの奮闘劇で上手いこといくかと思いきや、まさかの事態、辛過ぎる運命に打ちひしがれながらも、一つ一つの言動が涙を誘うラスト。よくある展開かもしれないけど、キャラクターの心情が繊細でハートフルで、とても美しい‼︎😊さらにそれに加えてタイムスリップ要素に、時代を超えて子が気づく親の愛。もはや、"和製版Back to the future"という言葉が合っているのではないでしょうか。


冒頭から、大泉さんの哀愁が最高です👍一瞬で惹き込まれました。大泉×劇ピンの相性の良さはこのときから折り紙つきなんだ‼︎😆

ほんで、柴咲コウさんよ…‼︎良すぎやろぉ…😭めっちゃ綺麗で、めっちゃ強くて、芯が強くて、女性らしくて。「浅草キッド」の鈴木保奈美さんと似た雰囲気で、監督の世界観にハマりまくってます。

脈略なく雷(うん、それが青天の霹靂ね)が落ちて⚡️タイムスリップってのはどうよ、と最初は思いました笑。タイムスリップした後の戸惑いや受け入れも数多のタイムスリップ作品の中ではまあまあな感じ。ただ、今作大事なのはそこじゃない。なので全く気にしなくてOK


あ〜劇団ひとり監督の色が大好きです‼︎‼︎ 「浅草キッド」を見た後に視聴しましたが、それで良かったと思います。共通している部分が沢山。
昭和、浅草、鯨屋。
優しい嘘に、悲しき運命。
リアルな演出(マジックとタップ)に、惨めでクサい台詞。
貯めたものを爆発させる感情に、意味が分かれば涙腺崩壊待ったなしの演出(今作の最後のマジックは是非噛み締めてほしい‼︎)。
価値観としては、古い人間なんでしょうね。(一応補足ですが、"古い"ってのには+も-もないですよ〜)

「浅草キッド」は<お笑い芸人>がテーマやったけど、今作は<家族>。正直言うと、僕は、お笑い芸人が好きやったから「浅草キッド」が好きやったってとこもあるから、今作はどうかなと思ってましたが…それどころちゃいましたわ‼︎「浅草キッド」以上にギャンギャンに泣いてもーた😭笑笑。マスクしながら見てたら、使いもんにならんほど濡れちゃったよ😬こんだけ感性が理性を上回るような作品に出会うことこそが、映画の醍醐味ですね。幸せ❤️
「浅草キッド」とはまた違って、ラストにかけて、運命の歯車が噛み合う疾走感が素晴らしかったです。深いネタバレはしませんが、訳あって晴夫が正太郎に殴られるところとかヤバいし、病室でのやりとりもヤバいし、マジックショーもほんとヤバい(核心ネタバレ防止による語彙力低下)。母と父と子。生と死。過去と未来。真実と嘘。
いや〜、個人的には「浅草キッド」を上回ってしまいました‼︎😊


エンディング後、矢庭に流れるクレジット。ミスチルが流れてる中、ずっと嗚咽でした😭この作品のための書き下ろし曲です。なんか知らんけどエンドロールに流れてくる名前の一人一人に感謝を感じました。(ええことやわな笑)
最後のサビだけ少し🤏

♪ 放たれる Mr.Children
もう二度とその温もりに その優しさに触れないとしても
いつまでも消えない愛が ひとつあるの それで強くなれる
だからもう 恐れることは 何もないの
心は空に 今そっと放たれる

😭😭😭😭😭😭


確かに失礼覚悟で言うと、荒削りっぽいところもあった気はします。最後の土手の演出も若干安っぽさが出てしまった感じもする(浅草キッドで言うCGたけし)

でも、こだわったであろうワンカットのカメラワークも良いし、感情を乗せた時の顔のアップも良いし、最後の締め方も良いし。それに、"90分程度の笑あり涙ありの人情作品を作りたい"という想いが監督にあったそうですが、<短いけど短く感じないボリュームを感じる作品>が大好物な僕にとっては、大・大・大満足‼︎‼︎👍

もう、認めざるを得ないです。私、劇団ひとりの大ファンですよ‼︎😆
「浅草キッド」にハマった方、もしくはあれはなんか違うな〜と思った方でも、是非見てください‼︎超オススメです🤗

「そんなだからな…ろくな死に方しねえんだよ‼︎」
栗林55

栗林55