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青天の霹靂のyaaaのレビュー・感想・評価

青天の霹靂(2013年製作の映画)
4.0
新人で異業種の監督、邦画お得意の過去へのタイムトラベルでなんとなく予想つくやんと謙遜してたが、100年間毎年日本で活躍したマジシャンを選び21世紀の優れたマジシャン100人を讃える「TheJapanCap」に映画ながら2015年に選出されてるので観た。
上記の思いはよい意味でミスデレクションでなかなか面白かった。
ベタ中のベタではあるが、ギミック(仕掛け)に頼り切ることなくスライハンド(技量)で正々堂々とやってる感じがして好感持てる。
冒頭の大泉洋さんの一連のマジックはぎこちないなさもあって役者が頑張って習得した感伝わる。それよりもタイトルが出るまでの15分間の不幸の大小畳み掛けが圧巻。ホットドッグのくだりなんかやっぱり芸人だからひろえる感性だと思う。おそらく監督(劇団ひとり)が尊敬してるであろう北野武でなくビートたけしネタの浅草・捕鯨船とかニヤリとしてしまう。監督自身の出演がさりげなく画面にチョウ・ユンファ感を醸し出させて香港映画みたいなわかりやすい感情表現が心地よい。でいながら主人公と観客しか知らない内に秘めた想いの告白なんかは画面で起きてることを一旦頭の中で変換しながら楽しむという複雑なんだが心に刺さる感触は新鮮。
過去に戻るという擦りきれすぎたネタでも結構「マジック」起こしてると思う。
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