爆裂BOX

スノウマゲドンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

スノウマゲドン(2011年製作の映画)
3.0
クリスマスに差出人不明のプレゼントとして届いたスノードーム。幼いルディが何気なく台座のスイッチを押すと、巨大地震や隕石の様な氷の塊、巨大雪崩といった災害に町は襲われる…というストーリー。
呪いのスノードームによって田舎町が様々な災害に襲われるオカルト入ったディザスター映画です。主演は「ミディアム」のデヴィッド・キューピッドに「パラサイト」や「サヴァイヴ 殺戮の森」のローラ・ハリスも出演しています。監督は「烏 カラス」や「モンスター・オブ・レジェンド」のシェルドン・ウィルソン。
田舎町ノーマルに住むジョンの一家に差出人不明のプレゼントが届けられ、その中に入っていたスノードームの台座のボタンを興味本位で息子のルディが押した所、ドームの中の町と同じような災害に襲われるという内容です。ジャケットでは世界規模の話みたいに煽ってますが、実際は小さな田舎町だけのお話です。呪いのアイテムが様々な災害を引き起こすというのは「ジュマンジ」シリーズ彷彿させる所もありますね。
巨大地震によって地割れが起きたり、巨大な氷塊が隕石の様に飛んで来たり、巨大雪崩が起きたり地面を突き破って石の槍が飛び出して来たりと結構次から次へと色々災害起きるのは楽しいですね。特に氷塊は空中で分散してショットガンみたいに襲来してくる所はちょっと迫力ありましたね。まあ、前半の氷塊や雪崩が見栄えして後半起きる災害地味に感じたりもしますが。
全体的にファミリー映画の雰囲気が漂っており、箱を開けてしまった自分の責任だと罪の意識感じる息子に父親が優しく諭したり、家族と町の為決死の作戦に向う父親などのプロットはファミリー物としては悪くないと思います。終盤の頑張るお父さんのシーンもちょっとハラハラして楽しめました。
スノードームを置いたのが何者かなどの説明は最後までなかったですね。ルディが「勇者のいる家だから選ばれたんだ」とか言ってましたが、お父さん責任重大すぎるな(笑)最後の解決方法はルディのボードゲームでの解決方法もそうで、ギリシャ神話でも同じ方法使ってるという事で大人たちが素直に実行するのはかなり強引だなと思いましたね。
ファミリー映画としては帰ってきたパパと家族揃って家族団欒で大団円ですが、パニック映画の要素入れた結果割と人死に多く、「ジュマンジ」みたいに解決したら何もかも元通りにならないのでハッピーエンドでも妙に後味の悪さ残るんですよね。いなくなったルディ探してた子守りのメアリーとか探すのに協力してくれてた人気スノーボーダーの男の子とか可哀想すぎるでしょ。ルディ普通に町に来てた上に合流した後も死んだ事顧みられないのも悲惨さに拍車かけます。
ラストはオカルトっぽいオチですね。でも壁に叩き付けたら割れたってことは普通のスノードームなのかな?
ファミリー向けの雰囲気がある為かそれほどスリリングさはないですが、暇潰しとしてそれなりには楽しめるパニック映画だと思います。