トニー

LIFE!のトニーのレビュー・感想・評価

LIFE!(2013年製作の映画)
3.7
「LIFE」(おそらく写真を主に扱うような雑誌?)のネガ管理職につく冴えない妄想男をベンスティラーが演じる。経営方針(ネット配信への切り替え)の移行により休刊を余儀なくされたLIFEの最終号を飾る表紙、25番目のネガを求めこの男が旅に出るお話。

んーよくわからんかったなぁー…

序盤、現実からシームレスに以降していくベンスティラーの"妄想"というものと、
中盤以降、旅路で起こる"妄想のような現実"と、
2種類あると思うんだけど、この2種類の描き分けの差がないからただひたすら浮遊感のあるものになっていて突拍子もない旅路での展開になかなか納得が出来ないなぁって感じがしました。まあそういうとことか時折挟まれる車のCM感満載の世間一般的に言う綺麗な画みたいなものがこの作品をキャッチーなものにしているとも思います。
また25番目のネガと共にその写真家を追うことになるんだけれども、こいつとベンスティラーの関係性をそこまで掘り下げないためか、そもそも旅に出る動機もよく分からん…
経営方針の移行により最終号の表紙に使うネガが急務になったというのは外的な要因であって彼の内的な要因というのが見えてこない。
今ある冴えない自分は仮初めの姿で本当はもっと世界を見たい、自由に生きたい的なことなんだろうけど、だとしたら彼の長年のネガ管理という仕事はそんな軽いものだったの?って感じてしまいます。これじゃあ「もっと色んな世界を見たいんだよねぇ〜」って言ってるような大学生の低次元な話に聞こえる。

例を挙げるなら「シュガーラッシュ」のような展開のほうが僕は良かったと思います。

ラストの展開は胸糞が悪い。自己中。
トニー

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