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渇き。のbibliophageのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
3.9
落ちるのは這い上がるため、って映画を見た後の「落ちた穴が深すぎて、ずっとずっと落ち続けている」落下した後の映画。

汚く、不快な映画なのだがなぜか目を離せない。落ちていく藤島は一気に見せる。

フラッシュのように展開する画面作りとポップな音楽の選択が素晴らしいからなのだと思う。明と暗、幸福と残忍が交互に挟み込まれる。特に3年前のシーンの処理が、見ている方が辛くならないようになっている。
電波組Inc. イェイ

オープニングタイトルがタランティーノ的。血糊の量、バイオレンスは負けてない。グロリアかっこいい!タランティーノなら、前半もっと人の掘り下げをするかも。なので、それぞれの登場人物の立ち位置がいまいち理解できず。
加奈子の目的は何だったのか?感情がわからないようにできているのだと思う。
浅井のいつもロリポップを手にしている半笑い感が不気味。悪役感満載。藤島がのっけから狂ってる感半端無い。不死身だし。

加奈子の部屋の引き出しと後ろに写る、ホステルに出てくるような道具、使ったシーンは無かったですね。R15+で留めたかった?

スーパーの屋上のシーン、からの着地にいたるシーケンスは、とっても唐突。
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