小さな町に飛来した隕石から現れたアメーバ状の生命体の脅威に立ち向かう若者の姿を描いたSFパニック作品
『マスク』で知られるチャック・ラッセルが、1958年に公開された『マックイーンの絶対の危機』(原題は同じく『THE BLOB』ですが、名優スティーブ・マックイーン出演ということで、このような邦題に)をリメイク
"アメーバ状のモンスターが平和な町を襲う"という如何にもなB級感漂う内容なので、あまり期待しないで観てみたのですが、期待値を大幅に超えるクオリティの高さに感嘆とさせられました
魅力的な主人公、二転する物語、見事なSFX&VFXで魅せるモンスターの猛威が90分という短尺の中に詰め込まれており、非常に見応えのある作品となっています
鑑賞者を裏切る演出の仕方が上手く、生き残りそうな人物達が次々と無惨な死に方をしていくので最後までハラハラしながら観ることができるのも素晴らしい
高クオリティの特殊効果を使って描かれるシチュエーションに富んだ死に様は一見の価値あり
そんな常に死の匂いが充満する物語中で、軽口を叩きながら活躍していく主人公の姿には安心感と楽しさがあり、観る側のストレスを軽減してくれています
『トレマーズ』『ザ・グリード』を午後のロードショーで観て育ったものとしては、大好物の作品でした
