千年女優

ディス/コネクトの千年女優のレビュー・感想・評価

ディス/コネクト(2012年製作の映画)
2.5
友達のいない少年でSNSで出会った女性を正体が同級生の悪ふざけと知らずに交友するベン。ネットでカード情報を盗まれて弁護士リッチに相談するハル夫妻。ドキュメンタリ制作のためにアダルトチャットの青年にコンタクトを取る女性記者のニーナ。やがて各々の抱える問題がインターネットを介して繋がる様を描いたサスペンス映画です。

車椅子ラグビーを取り上げたドキュメンタリー映画の『マーダーボール』で評価を高めたヘンリー=アレックス・ルビンが自ら脚本から手掛けた2012年公開の長編映画で、インターネットが欠かせなくなった現代社会をテーマにジェイソン・ベイトマンやポーラ・パットンら実力派が揃うキャストのアンサンブルによる群像劇が評価されました。

狭い世界の中で関りのなかった人物達がやがて繋がる定型的な「群像劇」で、その接続を「繋がり」が代名詞のネットが担うもののそれをネットの怖さというのは安直です。物語は練り込まれているとは言い難く、どれもアナログでも起こりうるお話で、強引な作劇の体のいい言い訳にインターネットを用いた印象を最期まで拭えない一作です。
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