ノノ

ラストエンペラーのノノのレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
4.0
溥儀の自伝を原作にイタリア人であるベルトルッチが脚本、監督しちゃうのがすごい。歴史的にはフィクションの部分も多いとは思うけれど、このストーリーをベルトルッチが創造する色彩が豊かな美しい映像で堪能できることは最高としか言えない。ここまでスケールが大きいのに、派手すぎる演出をせず淡々と人生を描いていくところも良い。
もう少し詳細な歴史をきちんと知った上で見たら楽しかっただろうな。溥儀の人生をもっと知りたくなった。時代に翻弄され続けた男、幼少期以降は顔が常に暗く誰にも心を開いていない。最後に少年に手渡した壺から出てきたコオロギは死を以てやっと全てのしがらみから解放された彼のようだった。
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