クリープハイプのPVを元にした、4話構成のオムニバス形式の映画。それぞれ登場人物に微妙な繋がりがあるあたり、浅野いにおの『素晴らしい世界』って漫画みたいだなってちょっと思った。
1話 イノチミジカシコイセヨオトメ
『オレンジ』のPVを元にした、
彼氏に振られたピンサロ嬢の話。ダメ男につかまって、結局自分も堕ちていくって流れが好きだよね、尾崎世界観は。
2話 あたしの窓
『社会の窓』のPVを元にした、とあるクリープファンのOLを追った話。個人的にはこれが一番よかった。バンドを追いかける自分、その自分の仕事・私生活のダメさ加減…観ていて心苦しくなった。
昔から追いかけてるファンにありがちな、「大好きなバンドがメジャーデビューして、いろんな人に曲が聴かれて…終わった。」って気持ちがよくわかる。
3話 おやすみ泣き声、さよなら歌姫
同タイトルの曲のPVを元にした、アイドルオタクの話。これはもうよくわからなかった。
4話 傷つける
『憂、燦々』のPVを元にした、トレーラーハウスに住む男女の話。正直日本でトレーラーハウスって無理がある設定ではあるが…。
悪い事やまともな仕事してなかったリクオが、彼女の妊娠をキッカケに真面目に仕事しようとするけど、うまく行かず…。
二人で夜明けの街を手を繋いで歩いてるシーンが好きだな。
クリープハイプの曲ありきというか、曲知ってて好きだからこそ観れると言えばそうなのかなって思った。4話目の『傷つける』だけをもっと掘り下げて、そこ中心に一本の映画にすれば映画としても成り立つのかなと。
映画のタイトル曲が使われてなかったのにもちょっと残念。
散々批判めいたレビューだけど、俺はクリープハイプ大好きだし、なにより尾崎世界観の大ファンです。尾崎世界観は弾き語りも向いてると思うんだけどな。