きざし

ハンガー・ゲーム2のきざしのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)
4.2

前作は、日本ではあまりヒットせず。
他の方のレビューを見ると、バトルロワイヤルとの比較が多し。
けど、フォロワーさんの中には、
それとは全く別物で、
もっとドラマ性を重視した作品との意見もあったので、
観ようか迷いつつ、結局逃したままでした・・・

今回も、相変わらず評価はイマイチですが
しか~し!
世界にひとつのプレイブック、X メンでの
ジェニファー・ローレンスがあまりにも魅力的だったので、
彼女観たさに、まずは前日に1作目を見た上で、
期待大で2作目を観てまいりました。
結果は・・・

私は、かなりハマりましたよ~!!!

1・2と続けて観たのが、功を奏したと思います。
これは、ダークナイトシリーズを3日連続で1・2・3と観た時も思ったのですが、
やっぱり、続きものは、続きものです。
いくら、1年前に前作を観ていても、
やっぱり覚えているようで、忘れてるもんです。
まだ細かい記憶が無くならない内に、観るべきなのです。

よって、これをこれから観に行く予定のかたは、
必ず予習をしてから観ることをおススメします♪
もちろん、だいぶ前に観た方もです。

そうすれば、ルーのいた11地区でのカットニスの言葉や、村の人々の行動、カットニスの心情など、あらゆる場面で感動が2倍、3倍となって楽しめること、間違いなし!!

しかしながら、ティーン向けの原作。(日本で言うと、最近人気の、少女マンガなどの映画化に近いものがあるかも??)
その手のものは、キャラクター重視のものが多いので、
主人公のカットニスに魅力を感じない方、
思い入れのない方には向かないかもしれませんね。
主人公カット二スは、とても芯が強く、けれど心やさしい自己犠牲の精神を持った女の子。
私はこの手の人に、とても弱いんです(笑)

日本と違って、アメリカはキリスト教の国ですから、キリスト教の教えである自己犠牲の心
(他人を愛しなさい、
自分がしてほしいと思う事を、
人にしてあげ、してほいくないことはしない、など)を持った主人公は、
やはり人気がでるんじゃないでしょうか?
ダークナイトシリーズの、ブルース・ウェインも、まさにそうですよね。


そして・・
ジェニファー・ローレンス!!
とにかく彼女が素晴らしい!!
この作品、8割がた彼女でもってるようなもんではないか?
そう思うくらい、強く、美しい女性を演じきっています。


ジョッシュ・ハッチャーソン演じるピーターも、本当に、心根の深い素晴らしい人格者!!
彼が、今にも死にかけてるゲーム参加者を看取るときに掛けた言葉…!!

なぁんていい奴なんだぁ(;_;)
そら、カットニスも惚れますよね!


時代が交錯する様な設定も、相変わらず。
(今時、炭鉱なんて・・とか)
けど、エフィーやヘイミッチをはじめ、
前作での彼女の行動が、少なからずそれを見た人に影響を与え、
いままで、それこそゲーム感覚で楽しんでいたハンガーゲームに対しての疑問が出てきているのが面白い。

そう!これは、そんな独裁国家に対して革命を起こそうとする物語。
カット二スは、さしずめフランス革命のビーナスのような存在なのです。

こっから、ややネタばれです・・





終わり方がアウト!という方もいらっしゃいますが、
彼女のラストの表情を、よくご覧になりましたか?
あの、どアップの、不安げな表情からの、何か心を決め、腹をくくった様に強くなる、表情を・・・
わたしは、完璧な終わり方だと思います。

スノー大統領が言う通り、今までは自分の気持ちで主観的に行動していた彼女が、自分の育った12地区を失い、初めて本気で政府に立ち向かう決心をしたのではないでしょうか?

これから先に、何が起こるのか。
彼女は、何を決め、行動をおこすのか。
今から楽しみで、仕方ありません!!
きざし

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