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ウルフ・オブ・ウォールストリートのtrswのレビュー・感想・評価

3.9
この映画のディカプリオの顔はオーソン・ウェルズにすごく似ている それが目指す所を最初から暗示しているし、使われるモチーフからもその意思は明白

僕みたいな人間にさえ、今すぐ証券会社に入って大量の電話をかけ、バカ共を騙して世の快楽の全てを手にしたい!と思わせるほど彼の演技と映像の勢い
それって昨日酷評した映画と違って、快楽が快楽として上手に描かれていることの証左でもある

「タクシードライバー」以来のスコセッシだったけど光に対する彼の思い入れは何十年経っても変わらない ネオンサインやシャンデリアが美しく煌めき、果てしない欲望を掻き立てる

こいつ結局、、、みたいな結末にこそ、この映画における的確な資本主義批評が現れている

3時間近くある長い映画だけどそこまで感じさせなかった
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